中間処理とは、産業廃棄物を埋め立て処分をする前に、分別・減量・無害化・安定化などの処理をすることをいい、中間処理施設とはそのような産業廃棄物の処理をする設備を備えた施設をいう。
日本全国の中間処理施設では、一部の大型ゴミを受け入れ、再利用可能な新しい資源に再生させる運動を行っている。
中間処理は、廃棄物をより安全な形で処分するために必要な工程を一挙に引き受けている段階です。この工程を省いてしまうと、廃棄物は不法投棄物と同様な状態で溢れてしまうことになりかねません。
収集運搬業者から受け入れた廃棄物は、破損していてもほとんどの場合で原形を留めており、そのまま最終処分してしまうと地球上がゴミに埋め尽くされてしまうため、中間処理施設で廃棄物の大きさそのものを小さくします。中間処理は、廃棄物が及ぼす環境への影響を最小限にするために必要なのです。
廃棄物が持つ質量や容積、体積が小さくなることにより、風化・分解される時間を大幅に短縮できます。廃棄物そのものをなくすことはできないので、中間処理でどれだけ細分化できるかが重要なポイントです。
また、できる限り資源を再利用する取り組みも行われています。それが「リサイクル」です。中間処理施設で生まれ変わりリサイクルされるものもあれば、そのまま分別されて直接リサイクルに回るものも存在します。これら全てを可能にできるのも、中間処理施設が存在するからこそなのです。