リフューズ(Refuse):断る、リデュース(Reduce):発生抑制、リユース(Reuse):再使用、リサイクル(Recycle):再生利用の4つの頭文字をとったものである。

①リフューズ(Refuse)
不要な物を断ること。例えば、スーパーのレジ袋や割りばしを断ること等が該当する。

②リデュース(Reduce)
廃棄物の発生を抑制することである。例えば、生産工程から出るごみを減らしたり、製品の寿命を長くし、廃棄物として排出を抑制したりすること。

家庭でできるリデュースの具体例
買い物をするとき、無駄になるものは買わない
買い物をするとき、無駄になるものをもらわない
(使い捨て箸やスプーン、フォーク・ビニール袋・包装紙など)
買い物をするとき、ごみが出にくい製品を選ぶ
(詰め替えや付け替えのできる製品・簡易包装の製品など)
使用頻度が少ないものは、レンタルやシェアリングシステムを利用
買った物は、大切に扱い長く使用する
買った食品を食べ残したりせず、消費期限に気を付けて食品ロスを減らす
マイバッグ、マイボトル、マイカップ、マイ箸を持ち歩く

 

③リユース(Reuse)
使用を終えた製品を、形を変えずに再度使用すること。例えば、不要になったものを他者に譲ったり、売ったりして再び使用することである。

<家庭でできるリユースの具体例>
壊れてしまったものをすぐごみにせず、修理して長期間使用する
使用可能な不用品は、必要な人に譲る
(フリーマーケット、リサイクルショップ、アプリやネットでの中古販売)
リターナブル容器※が使用されている製品を選び、使用後は回収店舗に持参するなどリユース回収に協力する
リターナブル容器とは?
リターナブルとは、turnable(意味:回転可能な)から派生した言葉です。リターナブル容器とは、消費者が製品を購入・消費後に販売店に容器を返却し、工場などで回収・選別・洗浄をして再使用(リユース)される容器のことを言います。

④リサイクル(Recycle)
廃棄物を製品の原料として再生利用すること。一般的には、紙、鉄くず、アルミくず等について精製等を行い、資源として再生利用すること。

<庭でできるリサイクルの具体例>
各自治体(市区町村)のルールに従ってごみを分別したり、資源回収に協力する
(瓶・缶・古紙・布・ペットボトル・プラスチック容器など)
家電4品目「エアコン・テレビ・洗濯機や衣類乾燥機・冷蔵庫や冷凍庫」は、「家電リサイクル法」に従って引取可能な家電製品販売店など持ち込む
買い物をするときは、リサイクルされた製品を選ぶ
小型家電は「小型家電リサイクル法」に従って回収ボックスを設置する市役所や協力小売店などに持って行く

まとめ

リサイクルは、住民レベルでは、ごみを分別排出することにより取り組むことができるが、最終的には、大がかりなプラント等による処理が必要であり、コストがかかる。

近年、海洋プラスチックごみや産業廃棄物の不法投棄などごみに関する問題が世間で注目されるようになり、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では「持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals:SDGs)」が掲げられ、世界全体で未来を見据えた取り組みをしていくことが求められています。

SDGs は気候変動や海洋資源など環境に関する課題を含みます。その課題を解決するにあたり、ごみ問題の改善は避けて通れません。