産業廃棄物収集運搬の講習会 許可申請の為に受講必須
公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が主催する処理業講習会の事で、その中の「産業廃棄物の収集・運搬課程」の受講が必須になります。
この講習会では産業廃棄物の正しい扱いを様々なテーマで学ぶ事が出来、処理業者として正しい専門知識や技能を身に着ける為に、本講習会の修了が許可の要件とされています。
講習会の詳細について
JWセンターが主催する処理業講習会は様々な履修課程があり、その中で産業廃棄物収集運搬業を新規で取得する場合は以下の課程を受講する必要があります。
※特別管理産業廃棄物の収集運搬業許可を取りたい場合は必ず②を、通常の産廃でよければ①と②どちらを受講しても構いません
記号 | 課程 | 日数 | 受講料 |
---|---|---|---|
① | 産業廃棄物の収集・運搬課程 | 2日 | Web申込:30,500円 書面申込:31,000円 |
② | 特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程 | 3日 | Web申込:46,600円 書面申込:47,100円 |
受講対象者
許可の申請業者は、社内における以下の誰かが受講する必要があります。
受講の流れ
講習会は以下の流れで受講します。
①講習会の申し込み
講習の課程・日時・会場を選択し、申し込みをします。
申し込みは以下のJWセンターの公式サイトから行えます。
毎回50~75名程度の定員が決まっていますので、受講を決めたら速やかに申し込みを行いましょう。
②受講料の支払い
申し込みが完了すると受講料の入金方法の案内に従って支払いを行います。
Web申込みの場合、銀行振込、コンビニ支払、クレジットカードの3種類の支払い方法から、郵送による申込みの場合、「受講の手引き」に添付されている振込用紙で支払います。
③講習会の受講
支払いが完了すると儒号番号や会場などが記載された受講票が届きますので、それを持って当日会場で講習会を受講します。
2日間のスケジュールは以下の通りです。
※特別管理産業廃棄物収集・運搬課程は2日目に特管概論が加わります(それ以外は同じ)
引用:JWセンターHP
④修了試験の受験
最終日に修了試験があり、それに合格する必要があります。
1時間程度の試験で難易度もそこまで高くありません。
あくまで合格してもらう為の試験ですので、真面目に講習を受けられていれば問題ないレベルに設定されています(試験に出る箇所も講習中に教えてくれるとの噂)。
⑤修了証の交付
合否の結果が2~3週間程度で届きます。
合格者には修了証も交付されますので、そちらをもって廃棄物収集運搬業許可の申請を行う事が可能になります。
コロナウイルスの影響でオンライン講習の受講+会場試験の実施方法に変更されています。
それに伴い、郵送申し込みや会場講習も中止されています。
講習に関しては時間と場所を選ばず便利になったかも知れませんが、受講の流れが一部変わっていますので注意して下さい(上記の公式サイトにて詳細確認できます)。
講習会は許可の更新の度に受講が必要
多くの方は産業廃棄物収集運搬業許可を取得する為に講習会を受講されると思いますが、では許可が取れれば二度と講習を受けなくて良いかというとそうではありません。
許可は5年に一度更新をしなければいけませんが、その更新の申請時にも、更新者向けの講習会を受講する必要があります。
記号 | 課程 | 日数 | 受講料 |
---|---|---|---|
③ | 産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物の 収集・運搬課程(更新) |
1日 | Web申込:19,900円 書面申込:20,400円 |
この更新者向けの講習会は忘れがちですので注意しましょう(本講習会の修了証がないと許可の更新申請は受理されません)。
修了証の有効期限
受講後に交付される修了証があれば、いつでも産業廃棄物収集運搬業許可の申請が出来ますが、修了証には有効期限が以下の通りありますのでご注意ください。
新規講習会修了証有効期限 5年
更新講習会修了証有効期限 2年
有効期限が切れた修了証では申請は受理されませんので注意しましょう。
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申請者が個人の場合
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